稲弓会会長あいさつ

稲弓会会長に就任するにあたって
令和6年7月4日 長谷川善彦(昭和44年卒)

酷暑といっても良い暑さと雨模様の毎日が続きますが、稲弓会会員の皆様には如何お過ごしでしょうか。さて、私はこの6月1日の総会において会長職を米田文彦先輩より引継ぐことになりましたので、現在の思いなどを皆様に知って頂きたく色々と申し上げます。温かくまた好意的に読んで頂けると幸いです。

まず、会長職を引き受けた経緯を簡単にしるします。というのは、歴代の稲弓会会長と私を比べた場合、現役時代の実績とか稲弓会会員への知名度といった重要な点において相当に差があるものと自覚せざるを得ません。従い、会員各位の中には私の会長就任に少なからず疑問を持たれた方もおられると思っており、なぜ引き受けたのかを知って欲しいと思います。昨年の11月の稲門体育会総会の後に、米田前会長を始めとする稲弓会幹部の方々から会長就任を要請された時、これ以上米田さんに会長を続けて頂くわけには行かないこと、60歳台の幹事又は幹事経験のある方の中に引き受けて頂ける方が見当たらなく、皆さんが途方に暮れた挙句に、創部125周年記念誌の編集を通じて会員への一定の知名度と信頼があることを理由とされてと感じ、覚悟をもって引き受けた次第です。逆に、私が会長を引き受けることによって、今後の会長職へのハードルが低くなることが期待できるとも思いました。また、非力であるがゆえに、他の幹事諸氏や会員からのより積極的な稲弓会活動への参加も期待しています。是非、これまでの会長の方々に対する以上のご助力をお願いいたします。

稲弓会の本分は、まず何といっても現役学生諸君の部活動への経済的支援です。次に監督やコーチを派遣することによる技術的精神的支援で、それらを円滑に進めるために稲弓会として対抗戦、研究会、納会などの射会、ゴルフコンペなどを実施して会員間の友好を盛り上げて行くことと考えています。現在、その中でも最も重要な経済的支援の基盤となる会費収入に陰りが生じています。各世代の会費納入率を見た時、どうしても昭和の卒部生の数は自然と減少せざるを得ませんが、それを補うべき平成・令和の卒部生の納入率が年々減少をしております。原因はいろいろとあるのは承知していますが、これを何とか皆さんの理解を得て増加に転じる必要があります。このところ、インカレでの東京開催が減り神戸や名古屋での開催が増加しており、それは直接的に部員の負担の増加と稲弓会から補助の増加を意味します。勿論、弓具などの値上がりの影響も避けることはできません。何とか、稲弓会の経常収支を確保して学生諸君への経済的援助の水準を最低でも現状を維持したいという思いです。是非とも皆さんのご援助をお願いします。現在、弓道部の総監督は行方さんで、彼は私の一年下、昭和45年卒です。会長と監督が80歳に近いというのも本来は好ましいことではなく、先日の三田稲門戦の後の直会でも増田前三田弓友会会長(昭和45年卒)からもびっくりしましたとの言がありました。これまで8年の間会長をされました米田さんも既に80歳を越えられました。また、実際に稲弓会活動を支えている実働幹事も相当の長い期間をお願いしており、もう少し、60歳台の方の幹事活動への参加も期待しているところです。今は、完全リモートで幹事活動が出来る環境でもあり、もっと若い会員の助力もお願いしたいところです。これが2番目の課題です。

最後に、三田弓友会戦に言及せざるを得ません。ここ十年以上勝っていません。一つの引分けがあるだけです。本当に屈辱的です。先月の三田弓友会戦や5月の早慶明遠的大会を見た時に、現有の稲弓会会員の力を結集すれば三田方に勝てる力は充分にあると感じました。これらの大会に参加されていない会員の中にも的中率を維持されている方もおられると聞いています。是非とも、これらの大会への参加とその為の練習をお願いしたいものです。幸いなことに、最近弓を再開された方も少なからずおられるとも聞いており、その方々の頑張りにも大いに期待するものです。

以上、お願いごとを申し上げましたが、会費納入率の向上、幹事活動への参加、いかにして三田弓友会に勝つかは、早稲田大学弓道部の卒部生の意地と誇りを懸けるだけの意義ある事ではないでしょうか。自分自身の人生を還り見た時に、弓道部での経験や人との繋がりがあってこその50年であったと思います。多くの会員の方々もそうであると信じております。是非とも、稲弓会活動を通じての弓道部への支援をお願いします。

ピックアップ

2024年9月25日
令和6年度稲弓会合宿が行われました

令和6年度稲弓会合宿が、河口湖の民宿ともえにて行われました。

2024年9月7日
黒川顧問が、全日本学生弓道連盟より感謝状を頂きました

黒川顧問が、全日本学生弓道連盟より都学連副委員長時の功績に対し感謝状を頂きました。 (黒川顧問の答辞は稲弓会ニュースに掲載予定です。)

2024年8月15日
早慶明遠的大会の優勝カップが新調されました

新しい早慶明三大学遠的大会の優勝カップが完成しました。

2024年6月1日
令和6年度 稲弓会総会・ホームカミングデーが開催されました

詳細は次回稲弓会ニュースをご参照ください。